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出来高と株価の関係

出来高は、その日(またはその期間)に売買が成立した株数です。株価が「いくらで」取引されたかを示すのに対して、出来高は「どれだけ」取引されたかを示します。 株価の動きと出来高を合わせて見る読み方は古くから語られており、ここではその一般的な考え方と注意点を説明します。特定の銘柄の売買を判断するものではありません。

出来高が表しているもの

  • 売買は必ず「買う人」と「売る人」の組で成立するので、出来高が多いことは「買いが多い」ことでも「売りが多い」ことでもなく、取引への参加が多いことを表します。
  • 出来高が多いときの値動きは、多くの参加者の判断を経た動きで、出来高が少ないときの値動きは、少ない注文で動いたものと考えられています。
  • 出来高は銘柄によって桁が違うため、ふだんの出来高(たとえば直近の平均)と比べて多いか少ないかで見るのが一般的です。

株価の方向と出来高の組み合わせ(一般的な説明)

株価出来高一般にこう説明される
上昇増加買いの参加者が増えながら上昇している状態で、上昇に「勢いがある」と説明されることが多い組み合わせ
上昇減少参加者が減りながらの上昇で、買いが細っている(上昇が続きにくい)と説明されることが多い組み合わせ
下落増加多くの株が売られながら下落している状態。「売り圧力が強い」「投げ売り(損失を確定する売り)が出ている」と説明され、危険信号と呼ばれることが多い組み合わせ
下落減少売りが一巡して参加者が減っている状態と説明されることが多い組み合わせ
株価と出来高の組み合わせの模式図: 左は株価が上昇しながら出来高が増える例、右は株価が下落しながら出来高が増える例株価が上昇 × 出来高が増加株価出来高参加者が増えながらの上昇(勢いがあると説明される)株価が下落 × 出来高が増加株価出来高多くの株が売られながらの下落(注意すべきサインと言われる)
株価の方向と出来高の組み合わせ(右が「出来高が増えているのに株価が下がる」場面)※説明のための模式図で、実際の値動きではありません

とくに「出来高が増えているのに株価が下がる」場面は、高い価格で買った保有者が損失を覚悟して売っている(投げ売り)、大口の保有者が売っている、悪い材料で売りが集まっている、といった可能性が考えられるため、 多くの入門書で注意すべきサインとして紹介されています。ただし、これは「そういう可能性がある」という経験則で、その後の株価を決めるものではありません。

出来高が急に増えるとき

  • 決算発表、業績予想の修正、TOB(公開買付け)、増資、株式分割、指数への採用・除外、大量保有報告書の提出など、材料が出たときに出来高が増えるのがふつうです。出来高の急増を見たら、まず材料(事実)を確かめる、という読み方が一般的です。
  • 長く下落した後に出来高が急増して大きく下げる場面は「セリング・クライマックス」、長く上昇した後に出来高が急増する場面は「バイイング・クライマックス」と呼ばれ、それぞれ売り・買いが出尽くした可能性がある局面として説明されます。いずれも後から振り返って分かるもので、その場で判定できるものではありません。

読むときの注意点

  • 出来高だけでは方向は分からない: 出来高は参加の多さを示すだけで、株価の方向を示す指標ではありません。株価の動き・材料・需給の事実と合わせて見るものです。
  • 立会外の取引・大口の取引: 立会外分売、自己株式の取得、ToSTNeT 取引、大株主どうしの相対取引などは、市場の売買とは性格が違うのに出来高に含まれることがあります。
  • 株式分割: 分割の前後で株数の基準が変わるため、分割をまたいだ出来高の比較は調整が必要です。
  • 大量保有報告書との関係: 大口の保有者が買った・売った事実は、報告書の「最近60日間の取得又は処分の状況」で日付・数量・単価つきで分かります(保有割合の見方)。出来高が増えた日とその売買の日付を照らし合わせると、出来高の増加がだれの売買によるものかの手がかりになることがあります。ただし報告書は売買の最大5営業日後に出ます。

当サイトは株価・出来高・チャートを掲載していません(取引所の権利の関係)。出来高はお使いの証券会社のツールでご確認ください。投資の判断はご自身の責任でお願いします。

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