価格帯別出来高の壁の読み方
価格帯別出来高(ボリュームプロファイル)は、ふつうの出来高が「日ごと」に棒を立てるのに対して、 「価格帯ごと」にどれだけ売買が成立したかを集計し、チャートの横に棒グラフで表した指標です。多くの証券会社のチャートツールで表示できます。
何を表しているか
- 棒が長い価格帯は、その価格で多くの株が売買されたことを表します。つまり、その価格帯で買った(売った)人が多い、ということです。
- 棒が短い価格帯は、売買が少ないまま通り過ぎた価格帯です。
- 集計期間(直近3か月・1年など)を変えると形も変わります。どの期間で集計したものかを必ず確かめます。
「壁」と呼ばれる理由(一般的な説明)
一般に、出来高の多い価格帯は次のように説明されています。
- 株価がその価格帯より下にあるとき: その価格で買った人は含み損の状態なので、株価が戻ってくると「同じ値段で売って損をなくしたい」という売り注文が出やすい、と言われます。これが「上値の壁」「しこり」と呼ばれるものです。
- 株価がその価格帯より上にあるとき: 以前その価格で買った人は含み益なので、株価が下がってくると「また同じ値段で買いたい」という注文が出やすい、と言われます。これが「下値の支え」です。
- 出来高の薄い価格帯は、注文が少ないため値動きが速くなりやすい、と説明されます。
いずれも「多くの市場参加者がそう考えやすい」という経験則で、必ずそうなるという法則ではありません。
読むときの注意点
- 過去の売買であって、今の注文ではない: 価格帯別出来高は成立した売買の記録です。その価格で買った人がもう売ってしまっていても、棒は残ります。今の注文の状況は「板」で見るものです。
- 集計の方法で値が変わる: ローソク足1本の出来高を価格帯にどう割り振るか(高値〜安値に均等に配るか、終値に寄せるか)はツールによって異なります。
- 株式分割・大口のクロス取引: 分割前後で価格の基準が変わるものや、大口の相対取引・立会外分売の出来高が1つの価格帯に集中するものは、形が実態と違って見えることがあります。
- 大量保有報告書との関係: 大口の保有者がどの価格で買ったかは、報告書の「最近60日間の取得又は処分の状況」に事実として書かれています(保有割合の見方)。価格帯別出来高と合わせて見ると、出来高の山がだれの売買によるものかの手がかりになることがあります。
当サイトは株価・チャートを掲載していません(取引所・指数会社の権利の関係)。価格帯別出来高はお使いの証券会社のツールでご確認ください。